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γ-アミノ酪酸(マ アミノらくさん)または4-アミノ酪酸(IUPAC名 4-aminobutanoic acid)は、アミノ酸のひとつで、主に抑制性の伝達物質として機能している物質である。 γ-アミノ酪酸には4種類の異性体が存在する。英語名の γ(gamma)-aminobutyric acid の頭文字をとった略称 GABA(ギャバと読む)が一般的に広く用いられている。 脊椎動物の中枢系では、主に海馬、小、脊髄などに存在し、また節足動物・甲殻類でも伝達物質として用いられている。シナプスでは、シナプス前膜から放出され、後膜の膜上にあるGABAに対する受容体蛋白質と結合して作用を発揮する。GABAは、内でグルタミン酸のα位のカルボキシル基が酵素反応により除かれることによって生成される。 伝達物質(しんけいでんたつぶっしつ英Neurotransmitter) とはシナプスでシグナル伝達に介在する物質で、細胞などに多く存在する。 1960年代からの判断基準によれば、以下のような条件に該当する物質が伝達物質と呼ばれている。 シナプス前細胞で合成される。 シナプス後細胞に受容する機構(基本的に受容体)がある。 シナプス前細胞から開口放出後、シナプス後細胞に影響を与えるに十分な量がある。 非常に局所的に作用し、あたかも物質放出がシナプス後細胞内でおこったかのように作用する(内在性放出の模倣)。 放出後に生化学的に不活化するような機構が存在する。 ただし、亜鉛イオンのように、生体内で合成とは言いがたい方法で単離されるもの、一酸化窒素のように細胞膜を透過しシナプス間隙より広い範囲に拡散するものについても伝達物質とみなす見方もある。 また、ホルモンも細胞間シグナル伝達に介在する物質であり、特定の分子が開口放出され受容体に結合して作用する点なども同じであるが、伝達物質による性調節は特定の細胞間で局所的に短時間で作用が及ぶもの、ホルモンによる液性調節は循環器系を通じて拡散し大局的に作用するものとして分類されている。 オピオイドなどは内麻薬と呼ばれたことがあり、エンドルフィンという語は「内モルヒネ」を略したもので「体内で分泌されるモルヒネ」の意味である。現在これらの物質はヒトの体内で普通に生産され恒常性の維持などに関与していることが分かり、誤解のないよう伝達物質と呼ばれている。むしろ現代風の命名法に従えば、麻薬は伝達攪乱化学物質などと呼ばれただろう。 伝達物質やホルモンの標的となる受容体に対し働きかけ、同様の作用を示す物質をアゴニストと呼ぶ。受容体と結合するが変化を引き起こさず、結果として伝達物質やホルモンの働きを阻害する物質をアンタゴニストと呼ぶ。